電子レンジと、少し距離ができた話

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電子レンジが悪い、
と思っているわけではありません。

結婚したばかりの頃は、毎日使っていました。

温める、解凍する、時短する。
忙しい生活の中で、とても便利な存在でした。

だから、「やめよう」と決めたわけではありません。
少しずつ、距離ができていった、という感じです。

きっかけのひとつは、
娘の離乳食でした。

小分けにして冷凍し、
食べる前に電子レンジで温める。


当たり前のようにしていたことですが、
ある日、温め終わったプラスチック容器が、
ふにゃっと変形しているのを見て、ふと疑問が浮かびました。

この中に入っている食べ物は、
どうなっているのだろう。

電子レンジの電磁波のことも、
栄養の変化のことも、
はっきりとした正解は分かりません。

でも、感覚的に気になり始めました。

それからは、
「できれば、自然な形で温めたい」
と思うようになりました。

蒸し器を使って、
ご飯を温めなおす、
野菜を蒸す。

少し手間はかかります。

蒸し器からの湯気や熱を感じながら、
野菜の蒸し具合を確認する。
ご飯が全部、解凍されたかどうかを確認する。

蒸し器の蓋を開けた時の熱や香り。
食材が時間をかけて変わっていく感覚。
それが、私にとってはとても豊かな時間でした。

電子レンジを使わない生活が、
特別に丁寧な暮らしだとは思っていません。

ただ、今の私には、
このほうがしっくりきている。

とてつもなく忙しい日には、
便利さが必要なときもあります。

だから、絶対に使わない、
というわけではありません。

でも今は、
この時間が私の暮らしの一部になっています。

正解ではなく、
しっくりくる方を選んでいます。

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